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澄み渡る空のように。

自由を求めて。その先にあるものを探して。

生まれて初めてゴキブリを倒したはなし。

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オレ、虫系統ダメなんだよな。
触るのはおろか見ることすら無理なんだよ。

まぁ、今まで虫を避けながら生きてきたわけだが、
ついこの前、虫と戦わなければならない状況に陥ったんだ。


あれは、よく晴れた暑い日のこと…

教室で何やら生徒が騒いでいたんだよな。

いや、今休み時間じゃないし。
騒いでいい時間じゃないぞ!って注意しに行こうと思ったら、

生徒の一人が俺のところに来て、こう言ったんだ。

「ゴキブリを退治してください」

マジか…

生徒が騒いでいた理由はこれか…

とりあえず教室に向かうと、壁際に寄っている生徒。
部屋の中央を徘徊するゴキブリ。

アカン…
敵が強すぎる。
勝てない、この戦いに勝てる気がしない…

そう逃げ腰になったとき、
生徒全員から「何とかしてほしい」という渇望のまなざしを向けられる。

そうだ。今、校舎には自分しかいない。
当然ゴキブリを倒すべきなのは、自分になるだろう。

かつて上司が言っていた。
『不安になることがあっても表情に出すな。周りにも不安が伝染する』と。

不安な時こそ冷静にならなければならない。

冷静ではっきりした口調でオレは答えた。
「よし、今から武器を持ってくる」

倉庫からクイックルワイパーを見つける。
これなら…遠くから攻撃できる。精神的にもダメージが少ないだろう。

クイックルワイパーを持ち、教室に戻る。

クイックルワイパーを持ったオレは、
生徒には聖剣を持った勇者に見えたであろう。

「がんばれー!」
何人かの生徒からの声援が聞こえる。

(いや、お前らも頑張れよ…)
と内心思いながらも奴に戦いを挑む。

奴に聖剣(クイックルワイパー)を振り下ろす。

大きなダメージを与えたようだが、
倒すまでには至らず逃げ惑う。

かわいそうだが、逃がすわけにはいかない。
校舎の(主にオレの)平和のために退散して頂かなくては困るのだよ。

すかさずもう一撃を加える。

…どうやら息の根を止めたようだ。

生徒から歓声と拍手が上がる。
ライブのような一体感だった(行ったことないけど)

「それじゃあ、勉強に戻るように。」
最後まで平静を装いながら教室を後にした。


いまだに、オレはゴキブリが怖い。
しかし、一度倒すことができたという『経験』が『自信』となり、
あの日の一件以降、オレはゴキブリが倒せるようになった。

何事も、始めては怖い。
しかし一歩踏み出して『経験』さえしてしまえば、
それは『自信』となり、自分への『成長』とつながるのだろう。

あの日、オレは嫌いだったゴキブリから大切なことを教えてもらった。

わかったこと

*自分でどうにかしなければならない場面はたくさんある。
 その状況に出会ったときに、自分に何ができるかが大切だ。

*不安な時こそ、人前では不安じゃないように振る舞う。
 そうすれば自然と不安は減っていく。

*初めての挑戦は怖いこともある。
 しかし、一度『経験』すれば『自信』となり、『成長』へ繋がる。